生産管理システムは、納期通りものを完成させるために、資材管理・リソース管理などを行うことです。これらを管理するためには、製品の構成を細かく入力しなければなりません。このシステムでは大きく2つ、どのようにして物ができるかの工程構成と、どのような資材が必要になるかの部品構成です。

  • 工程構成


    製品Aの工程を考えます。

    上記のような図から、最初の工程が「組み立て」で次に「塗装」最後に「梱包」ということがわかると思います。でもこれでは順番がわかっただけで、その工程でどれくらいの時間を要するかが分かりません。

    そこで、それぞれの工程が製品Aを1つ作るのにどれくらいの時間を要するかの情報を与えます。

工程 製品1つ辺りの製造時間 担当者
組み立て

20分

作業員A
塗装

5分

作業員A
梱包

10分

作業員B

作業担当者に1日に割り当てられる時間

作業担当者 1日に働ける時間
作業員A

4時間

作業員B

8時間

このように情報を与えると、製品Aを40個作るとき、どれくらいの時間がかかるか算出できます。

工程 作業時間 担当者 作業にかかる期間
組み立て 40×20 = 800分 作業員A 800÷240 = 3日1時間20分
塗装 40× 5 = 200分 作業員A 200÷240 = 3時間20分
梱包 40×10 = 400分 作業員B 400÷480 = 6時間40分

そうすると、開始日から4~5日で作成できると算出されます。


後で、実際に工程構成を登録するので、パーツBの条件も記しておきましょう。

パーツBの工程

工程 パーツB1つ辺りの製造時間 担当者
プレス

3分

作業員A
研磨

5分

作業員B
  • 部品構成


上のような部品構成を考えます。製品AパーツB部品Cを組み立てて出来上がります。パーツB部品Dを加工して出来上がります。

しかし、これだけでは、いつ必要かいくつ必要かがわかりません。

それで、部品構成マスタでは、それぞれ親に対する比率を持たせます

親品目 親数量 子品目 子数量
製品A

1

パーツB

2

製品A

1

部品C

5

パーツB

1

部品D

3

上のようにもたせると、製品Aを5個つくるためにパーツBが10個必要になって、部品Dが30個必要になると計算出来るようになります。ほとんどの場合、これらの資材は、それぞれの親品目の製造開始とともに必要になってきます。

図として表示すると


製品Aに必要なパーツB部品Cは、製品Aの最初の工程「組み立て」工程が始まる日までに必要ということになります。

さらにパーツBはその日までに製造しておく必要があるので、そこから逆算して日数を求め、パーツBの最初の工程である「プレス」工程が始まるまでに部品Dは必要となる。

うーん、とりあえず書いてみましたが、

わかってもらえるかな?

次はこれらの登録に入ってきます。

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