前の記事で生産計画を1つ立てました。

これは、いついつまでに製品Aを完成させなければならないという情報だけで

どういう過程でどのようなものが必要かとかの情報は出来ていません。

それをやってくれるのが、工程展開処理です。

工程展開処理では「002_製品の構成を考える」の中で行った

工程の作業時間を求めたり、必要品の計算をしたりを行うところです。

では、出来るだけ詳しく解説していきます。

  1. 生産計画の納期から製造完了日時を求めます。

    納期は生産計画の登録した「納期」ですが、何時までに製造する必要があるかまで求めます。

    これは工場マスタの「完成納期時間」を合わせます。

    納期は、2018/3/27となっていて、工場の完成納期時間は16時となっているので

    最終工程の製造終了時間は2018/02/27 16:00となります。


  2. 最終工程の製造期間を求めます。

    まず、最終工程の判断ですが、これは工程構成でチェックをつけた工程です。

    製品Aの場合、最終工程は梱包工程となります。


    次に梱包工程の時間を算出します。

    工程構成に製品1つ当たりにつき、10分の時間がかかると設定しましたから

    生産計画数40個より

    10分×40個=400分となります。

    これを、作業員B(1日の稼働時間は8時間)から計算すると

    開始時間は2018/03/27 08:20となります。

    終了時間は2018/03/27 12:00となります。


  3. 最終工程の前工程である塗装工程の工程期間を求めます。

    塗装工程の製造終了時間は、梱包工程の製造開始時間となります。

    塗装工程の製造時間は

    工程構成に製品1つ当たりにつき、5分の時間がかかると設定しましたから

    生産計画数40個より

    5分×40分=200分となります。

    これを、作業員A(1日の稼働時間は4時間)から計算すると

    開始時間は2018/03/26 09:00となります。

    終了時間は2018/03/27 08:20となります。


  4. 塗装工程の前工程である組立工程の工程期間を求めます。

    組立工程の製造終了時間は、塗装工程の製造開始時間となります。

    組立工程の製造時間は

    工程構成に製品1つ当たりにつき、20分の時間がかかると設定しましたから

    生産計画数40個より

    20分×40分=800分となります。

    これを、作業員A(1日の稼働時間は4時間)から計算すると

    開始時間は2018/03/20 11:40となります。

    終了時間は2018/03/26 09:00となります。

    画像は省略しますが、上の画像の組立工程のところを見てください。

最終的に製品Aを40個製造するためには、3月20日に開始しなければならないということになります。

工程 リソース 開始日 終了日
組立工程 作業員A 3/20 11:40 3/26 09:00
塗装工程 作業員A 3/26:0900 3/27 08:20
梱包工程 作業員B 3/27 8:20 3/27 16:00

製品Aの日程展開は終わりましたので、次は製品Aの所要量展開を行っていきたいと思います。

012_工程展開を行う(Part2)

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